(69)オランダ アムステルダム

 都知事の石原さんが就任以来4億円以上もの
海外出張で問題になっている。1泊26万円の部
屋に泊まったり、単なるガラパゴスクルーズとか、
小笠原ダイビング旅行といわれても仕方ないよう
なものが多い。
 おまけに、四男をヨーロッパに連れて行ったり、
関係する団体に数億円の予算をつけたりしていた。
 一度権力を握り、多選される中で身内をつかい、
政治を私物化したり、収賄で私腹を肥やしていく
のは世の習い。福島、宮崎、和歌山と最近はパタ
ーン化しつつある。
 目黒区議会では公明党の6区議が政務調査費
を私的に流用して辞職したし、宮沢とかいう議長
は自宅の納屋を事務所といい、家賃を公費で妻
に払っていた。
 安倍首相にあらためて聞きたい。いったいこんな
国を誰が愛せるのですか?

 ベルギーからオランダ、アムステルダムに入る。

  8月14日(月) アムステルダム
  アムステルダムは20年ぶりである。前回は中央駅前のビクトリアホテルに泊まり、アムステルダム・フリー大学を訪問しただけの1泊であった。
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  写真はアムステルダム中央駅。小雨が降りつづいている。駅前のツーリスト・インフォはたくさんの客で順番がなかなかやって来ない。シビレをきらして雨の中を宿探しに出て行く。定石は駅を背に左へ行くのだが、あいにくその方には運河があって、今回は右に行く。
 
  アムステルダムは過去の植民地からも含めて、世界中から集まってきた人で溢れている。そして観光シーズンの夏はどのホテルもいっぱいになる。私は8軒のホテルに当たったがすべて満室であった。しかたなく、市電で少し離れたところに行き、たまたまあったツーリスト・インフォのVVV(フエーフエーフエー)に入った。もちろんココにも行列ができていた。

  やっと私の番。50ユーロ未満のホテルを頼むと係の女性は「そんなのあるかしらねー」と言いながらリストにあるホテルに電話し、「ラッキーね。50ユーロだって」とのたまう。こちとら、「あるじゃないか」と日本語で思わずどなってしまった。疲れてたんだね。
 
  シングルルーム、朝付きで36ユーロ、アムステルダムだし悪くないと思って予約をすると、
係のその女性は「この通りをまっすぐ行くと、アメリカホテルがあるからそこを過ぎたところにあるわ」と行きかたを説明しだした。

  これまで、それで行き着かず苦労してきたので、地図をくれるか書いてくれと言うと、また口頭で説明を繰り返す。3回言ったが、同じなので、この人はほんとうの場所は知らないんだなとあきらめた。3.5ユーロ(500円くらい)もとっていいサービスだよ。

  アメリカホテルを過ぎると道路と交差して運河がある。まっすぐ、このまま運河の橋を渡るのか、それとも運河に沿って手前の道を右に入っていくのか、はたまた、運河まで行かず、アメリカホテルのかどを右に入るのか、それが分からない。ここは手前から順に探すしかない。
 
  アメリカホテルのかどを曲がるとまた小さなホテルがあったので聞く。すると運河に沿った道にあるという。ようやく今夜の宿がみつかった。

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  上の写真はホテルとは関係ないが、近くの建物で、こうした古い3~4階建てが多い。

  私の泊まったキング・ホテルは、さきほどのVVV(フエーフエーフエー)よりひどいサービスだった。フロントにはインドかスリランカ人ふうの痩せた女性がいて、元気よくハローと声をかけると、
「パスポート」とひと言。差し出すと番号を控えて投げ返した。ま、ま、これくらいは今までもあったし・・・。ガマンして4階の指定された部屋に行く。階段は60度くらいの傾斜。
  部屋は狭く、トイレ・シャワーは共用。室内にはタバコの臭いが充満していた。

  私はノン・スモーカーなので、部屋を代えてもらおうとフロントに行くとさっきの女が、あの部屋しか空きはなかったので代えられないという。しかし、まだ午後早くだし、未着の客も多いだろうから代えられるのでは突っ込むと、イヤなら予約したVVV(フエーフエーフエー)へ行ってキャンセルすれば?70%くらいはキャッシュが戻るでしょと言った。

  これはひどい。さすがに私も腹が据えかね、それがお客に言う言葉か?あんたは自分の言ったことが分かっているのか?客の要望に応えようとするのがあんたの仕事だろう!と怒鳴ってしまった。分かったのかどうか、私の剣幕に驚いたのか、これでこの女性が黙ってしまった。
  こっちは「日本人をなめんなよ」という積もりもあった。

  こうなりゃ自分でやるっきゃない。いまさらホテル探しはご免だし。部屋へ返ってドアを開放し、5センチくらい開いている窓を開け放ち・・・と思ったが窓はもう開かない。ほんとにボロだ。廊下の中間ドアーも風通しをよくするために開けて、その脇のトイレのドアも開け換気扇を回した。
  この状態で貴重品だけ持って市内観光に行く。

  フロントを通るとさっきの女性が、扇風機いりますか?と聞いてきた。「要らないヨ」と答えて外に出たが、今帰国して考えるとアイツも反省したのかなと思う。でもその時は当分許さないゾという気持であったのだ。
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  観光に出たアムステルダムの街は、雨が降ったりやんだりで、夏なのにスッキリしない。
通りは車が多くおまけに市電もちょくちょく通るので歩きづらい。運河にはゴミが浮いており、お世辞にもきれいとはいえない。
  市内目抜きのダム広場にいくと王宮があり、近くにレンブラントが暮らした家とか、アンネ・フランクの家もあるのだが、どれも行きたいとは思えず、フラフラと市内を歩き回るだけであった。
  アムステルダムはさっきのホテルのことも手伝い、印象の悪い街になっていった。
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by kato-world | 2006-11-28 13:52 | オランダ
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2006年の夏、ヨーロッパ13カ国の旅行紀です
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